ユナイテッドアローズ【2016年3Q】決算読み方
高校生から年配の大人まで、老若男女問わず根強い人気を誇るファッションブランド、「ユナイテッドアローズ」の決算を見ていきましょう。
ユナイテッドアローズとは
創業者の重松氏は、ファッションブランドとして有名なBEAMSの出身。そこからスピンアウトする形で、ユナイテッドアローズをOpenしています。
ユナイテッドアローズは主に紳士、婦人衣料と雑貨セレクトショップを展開しております。
価格帯別の多様な業態で、百貨店やSCなどにも出店しております。
スポーツ衣料、シューズ、雑貨の新業態やネット通販にも進出しております。
2015年に自己株式取得を行い、ROEは20%、外国人持ち株比率が約3割となっています。女性管理職が37%と高い割合にいる事でも知られていますね。
株式会社ユナイテッドアローズ 公式サイト|UNITED ARROWS LTD.
決算概要のまとめ
連結売上高は、ユナイテッドアローズ、コーエンなどの伸長が寄与しております。
コーエンは、ユナイテッドアローズ傘下のブランドだったのですね。初めて知りました。
出店数は330店舗を超えている事もあり、やはり売上に対する販管費の割合は大きいですね。
営業利益も増益となっており、各セグメントでの伸長と、固定費、宣伝販促費、物流費などの低減の影響が大きいみたいです。
セグメント別収益
リアル店舗での小売分野が圧倒的ですが、ネット通販やアウトレット分野での伸びが今後のグループ成長の鍵になってくるでしょう。 ECサイトの記事でもあげたように、どんどん若年層のユーザーのスマホシフトが進む中、どんな手を打っていくかで方向性が変わってきそうです。
ビジネスユニットの内訳
UA:ユナイテッドアローズ、GLR:グリーンラベル、CH:クロムーハーツ
どのユニットもウィメンズプロダクトが全体的に寄与しています。
クロムハーツでは、対訪日外国人向けの施策を実施しています。
(アニュアルレポートによると、Wechat:公式アカウントの配信を実施しています)
今後、対訪日外国人向けの拡販施策は勢力的に拡大していく事でしょう。
http://www.united-arrows.co.jp/ir/pdf/ar15_13.pdf
既存店舗の棚卸しや出店戦略に基づく、投資キャッシュフローの考え方など、財務面で深く掘っていくと面白うそうですが、その点踏まえて次回は他社比較して、分析していきたいと思います。